【グリーンブック】あんたは俺の相棒だぜ|映画レビュー

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こんにちは、ただの映画好きのJBです。
この記事では、映画「グリーンブック」をネタバレありでレビューします。

トニーとドクの関係とは、白人と黒人の間に挟まれるドクの苦悩とは…
気になった方は、ぜひこの記事を一読してみてください。

映画紹介

まだこの映画を観ていない方は、こちらの記事をご覧ください。

ざっくりレビュー

ここから先はネタバレがあります。まだこの映画を観ていない方はご注意ください。

画像引用元:映画.com

マジで心が浄化される。
トニーのキャラクターが素敵で、がさつだけど思いやりは人一倍。
だから、自然と周りに人が集まるんだろうね。
こういうおっさんになりたいわ。

トニーとドクが徐々に打ち解けていく感じも素晴らしい。
コミカルなやり取りも多くて、観ていて全然飽きない。
所々ほろりとさせられるシーンも。

アカデミー賞受賞も納得の素晴らしい映画でした。

感想・考察・おすすめポイント

1.がさつなおじさんがなぜ愛されるのか

画像引用元:映画.com

トニーみたいな愛されるおじさんに憧れるわ。
がさつだけど、ここぞという時は優しいし頼りになる。
不良が雨の日に捨て猫を拾うような、いわゆるハロー効果によるゲイン効果。

映画序盤にドクのドライバーの面接を受けに来たシーン。
経歴とか書いた後、支給されたペンをしれっと背広の胸ポケットに入れてるのは笑った。
たばこを持ってるのにもらったり、奥さんからもらったドクの分のサンドイッチも食べちゃったり、ドクが乗った車に置き忘れた財布を取りに戻ったり、返したはずの翡翠の石もこそっとパクってたり。
そんなところも茶目っ気があって可愛く見えてくる不思議。

あと、一番好きなのがレストランでのトニーとドクのピッツバーグの話。
「軍隊仲間のピッツバーグ出の男は、“ティッツ(巨乳)バーグ”と。女は皆ボインだそうだ」
「バカな。なぜピッツバーグの女は胸が大きいんだ?」
「見て確かめよう」

そんな会話がありつつ、紆余曲折あってトニーとドクの距離がグッと縮まった夜。
疎遠になっている兄に手紙を書くことを渋るドクに「先に書くんだよ。寂しい時は自分から先に手を打たなきゃ」なんて素敵なことを言うトニー。
2人で話した後、部屋の電気を消して寝ようとした時。
「旅行中、ずっと頭に引っ掛かってたことが」
「ん?」
「“ティッツバーグ”にはガッカリ。他の町と同じだった」
「おやすみ」
音楽もしおらしくて、めちゃくちゃいい雰囲気だったのにこの会話ができるトニー。
空気ぶち壊してるのに、なんて最高なんだ。
ドクの返しもドクらしくて気持ちいい。

2.ピアノはスタインウェイじゃろがい!とキレるトニー

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インディアナ州ハノーヴァーのコンサート会場で楽器の準備状況を確認するトニー。
用意されていたピアノが頼んでいたスタインウェイじゃないことに気が付き、スタッフに詰め寄る。
「まだ2、3時間ある。ピアノを取り替えろ」
「今すぐ?」
「そうだよ」
「スタインウェイは無理だ」
「行って探してこい」
「何だと?イタ公」
バチンっ!!
痛っ!!

まだ完全に打ち解けた様子ではなかったけど、徐々にトニーとドクの距離が縮まっている感じがした。

3.ケンタッキー・フライドチキンが繋ぐ2人の距離

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ケンタッキー・フライドチキンを食べたことがないドク。
皿とフォークがないと食べれないなどと宣う。
「手で食うんだよ!」と無理やりチキンを渡すトニー。
「どう見ても…衛生面に問題がある」とか言いながらチキンを1つ食べ終えるドク。

「骨はどうする?」
「こうする」
窓を開けてポイっ。
トニーの投げ方ががさつでいい。
真似してドクもポイっ。
投げ方が対象的で笑っちゃうから観てほしい。
「それでいい」
笑い合う2人を観て、2人の距離が一気に縮まってきたなって感じがした。

調子に乗って飲み物のごみも捨てるトニー。
バックで戻る車。
ごみを拾わされるトニー。
めっちゃ笑った。
こういうほっこりするシーンも好き。

4.白人と黒人の間に挟まれるドクの苦悩

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ケンタッキー州からノースカロライナ州に向かう途中、車がエンストしてしまう。
柵の向こうで農作業をしている黒人達と目が合うドク。

このシーンは本当に胸が苦しくなる。
白人からは迫害され、黒人からも冷たい目線。
間に挟まれて悩むドクのつらさが伝わってくる。

5.友達に新しい仕事を紹介されたトニーの決断

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テネシー州メンフィスのホテルの廊下。
トニーが友達に別の仕事を紹介され、運転手を辞めてしまうんじゃないかと心配するドク。
前日の夜にいざこざもあったし。

「俺は辞めないよ。奴らにもそう話す」
めちゃくちゃ優しい表情でそう話すトニー。

「トニー。昨夜は悪かった」
「気にすんな。俺はNYのクラブで働いてたから知ってる。この世は複雑だ」
ドクが同性愛者であることも理解のあるトニー。

この後、廊下の椅子で語り合う2人。
ここで本当に2人が打ち解けたように感じた。
もう友達のように観えた。

最後には最高のハッピーエンド。
トニーの奥さんもめちゃめちゃいい人。
「ご主人を返したよ」
「手紙をありがとう」
奥さんにはすべてお見通しだったんだよね。
最後の手紙はちゃんとトニーが書いたってこともお見通しだといいな。

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