こんにちは、ただの映画好きのJBです。
この記事では、映画「落下の解剖学」をネタバレありでレビューします。
結局、事件の真相は何だったのか…
気になった方は、ぜひこの記事を一読してみてください。
映画紹介
まだこの映画を観ていない方は、こちらの記事をご覧ください。
ざっくりレビュー
ここから先はネタバレがあります。まだこの映画を観ていない方はご注意ください。
心が躍るような面白さはないけど、真相はどうなるんだろうとついつい観てしまう映画。
たんたんと裁判が進められていく中で、サンドラの見方がころころ変わる。
悪者っぽく見えたり、世間に疑われてかわいそうに思えたり。
本当、人間の思い込みって怖いよね。
夫婦喧嘩の音声データはなんか妙にリアルで怖かった。
さすがに旦那がしつこすぎる気がしたけど、その背景までは結局想像でしかない。
どっちが悪いかなんて他人にはどうこう言えないし。
けど、それを白黒はっきりさせるのが裁判。
裁判が終わった後のサンドラの一言が深すぎた。
裁判なんてしたことないけど、なるほどなと妙に納得してしまった。
判決が出た後にサンドラがどうなったのかは是非映画を観てほしい。
勉強になると思う。
感想・考察・おすすめポイント
1.裁判のリアルさ
裁判の描写がめっちゃリアル。
裁判なんてしたことないけど、こうやって進められていくのか。
実験したり、専門家に意見を聞いたり、子どもが証人となる場合は監視人が付いたり。
検察官が嫌な奴に見えちゃうけど、それはサンドラに感情移入してるからだよね。
にしても、詰め方が嫌味ったらしいけど。
裁判に勝った後、サンドラがぽつりと漏らす一言が深い。
「勝った時は何かご褒美があるのかなって。でも、なかった。単に、終わっただけ」
勝って何かを得たわけじゃない。
単に裁判が終わって、元の生活に戻っただけ。
サンドラの言葉がすべてだなって感じた。
2.夫婦喧嘩の音声データ
なんかすごくリアルで、聞いてるこっちもちょっとイライラしてしまうくらいの臨場感だった。
途中で何の脈絡もなく「愛してる」とか言っちゃうあたりもめっちゃリアル。
この場を収めたくてとりあえず「ごめん」って謝る心理と同じ。
この喧嘩を避けようとする行動ってそんなに悪いことじゃないと思ってるんだけど、なんでだめなの?
とか言ってるから喧嘩しちゃうのかもね。
それにしてもサミュエルがちょっとしつこかった。
あれは聞いてるこっちもイライラした。
ただ、物を投げたりするのはダメだと思う。
危ないし。
手を出すなんてもってのほか。
3.結局、事件の真相は何だったのか
裁判はサンドラの勝利で幕を閉じたけど、事件の真相については映画の中ではっきり描かれていないんだよね。
そこがちょっと怖くも思えた。
結局、サミュエルは事故だったのか、自殺だったのか、他殺だったのか。
裁判ではサンドラによる殺人ではないと結論付けられたけど、実際は…
真実を追い求めるんだけど、実際のところは当事者しかわからない。
あくまで法律的にはこうでしたと結論付けるだけ。
白黒はっきりしたのに、なんかちょっとモヤっとしたまま映画も終わった感じ。
実際の裁判もそんな感じなんだろうな。
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